こんにちは。FP宮迫です。
今回は、海外トレーダーのParabolic SARと2本のEMAを使ったシンプルなFX手法を紹介します。
Parabolic SARは相場のダイナミックなトレンドをとらえるのに有効なインジケーターですが、この手法では2本のEMAと組み合わせることで高勝率のトレードが可能となっています。
Parabolic SARというインジケーターを使ったことのない人は多いかもしれませんが、この機会に一度過去のチャートで検証してみてはいかがでしょう。
使用するインジケーター
使用するインジケーターは、以下のとおりです。
1 Parabolic SAR(設定はデフォルトでOK)
2 20EMA(黄色)
3 40EMA(水色)
移動平均線は2本がクロスしたり、ローソク足と交わったりしたときに見やすい色に変更しておくといいそうです。
あとParabolic SARのドットはデフォルト設定は小さいので、見にくいようでしたら大きくしておくのもありですね。
私は大きめに変更しています。
私は以上のようにインジケーターを設定しています。
ルール
ロングとショートに分けてルールを説明します。
ロング(買い)
ルールを順番に説明していきます。
1 チャート上に3つのインジケーターを設置する
インジケーターの色を異なるものにする
2 20EMAと40EMAのクロスを確認
20EMAが40EMAの上にあるのが条件
3 パラボリックのドットの位置がローソク足の上から下へ転換したのを確認
ドットが下落して、数本のキャンドルが勢いがなくなる
EMAとパラボリックがトレンド転換の起こる可能性を示唆している
4 パラボリックのドットがローソク足を下回っている必要がある
20EMAが40EMAを上にあることを確認
※ 1から4までの条件がすべてそろっていないとエントリーしてはいけない
5 転換した次のローソク足でエントリー
【ロングエントリーまでの流れ】
クロス → 上昇トレンド → 下降トレンド → 上昇トレンド(ここの2本目のローソク足でエントリー)
パラボリックのドットがローソク足の上に表示されて、次のローソク足でエントリー(赤い矢印)
1本目のローソク足が上昇レンドのサポートになります。
6 ストップロスと利益確定
ストップロスと利益確定は簡単です。
ストップロスは、転換したパラボリックの最初のドットの少し上あたり。
利益確定は、パラボリックが下から上に変わったところ(次の下落トレンドへの転換点)。
ショート(売り)
ルールは、ロングの逆です。
1 チャート上に3つのインジケーターを設置する
インジケーターの色を異なるものにする
2 20EMAと40EMAのクロスを確認
20EMAが40EMAの下にあるのが条件
3 パラボリックのドットの位置がローソク足の下から上へ転換したのを確認
ドットが上昇して、数本のキャンドルの上昇の勢いがなくなるのを確認
EMAとパラボリックがトレンド転換の起こる可能性を示唆している
4 パラボリックのドットがローソク足を上回っている必要がある
20EMAが40EMAの下にあることを確認
※ 1から4までの条件がすべてそろっていないとエントリーしてはいけない
5 トレンド転換した次のローソク足でエントリー
【ショートまでの流れ】
クロス → 下降トレンド → 上昇トレンド → 下降トレンド(ここの2本目のローソク足でエントリー)
パラボリックのドットがローソク足の上に表示されて、次のローソク足でエントリー
1本目のローソク足が下降トレンドのサポートになります。
6 ストップロスと利益確定
ストップロスと利益確定は簡単です。
ストップロスは、転換したパラボリックの最初のドットの少し上あたり。
利益確定は、パラボリックが上から下に変わったところ(次の下落トレンドへの転換点)。
注意点
この手法には、次のような注意点があります。
- レンジ相場では使えない
- 急な価格変動を起こしている相場では機能しない傾向がある
- 緩やかで大きなトレンド相場で機能しやすい
- トレンド終盤で機能しにくい
- 過去のチャートで検証する必要がある
- ストップロスにかかりそうになったときに忍耐が必要
- 利益確定するまで忍耐が必要
まとめ
今回紹介した手法はダイナミックにトレンドをつかむため、ストップロスが遠くなるのでロットを小さくすると安全です。
どの時間軸のトレードにも使えますが、過去のチャートで検証して自分に最適な時間軸を選択することをおすすめします。
個人的には、エントリーと決済でパラボリックのドットを見るのがいいんじゃあないかなと思います。
この記事がトレードの参考になれば幸いです。
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